栄町 焼鳥 二万八千石

ハーイ！マイネームイズ「ササミィ」デース！
ソロソロアタシノデバンダトオモッ・・・「ワッツ！」カタカナハヨミニクイ?!ナンテワガママネ！
オッケーワカッタワトクベツヨ、「サーラーリーマーンNEO！！！」・・・
ふうっ、これでいいわよね、えっ！「サラリーマンNEO」？私が好きなNHKの番組だけど、特に意味は無いわ。
それよりも「ササミィ」の出身は～鶏の、ム・ネ・肉の谷間！もちろん一羽から取れるのは２つだけ・・・何か自分で言ってて恥ずかしくなってきたわ。



どう？プリッとしてツルンとスベスベで綺麗なピンク色のお肌、たんぱく質豊富で脂質は少なく鶏肉の中ではもっとも柔らかいのがこの私「ササミィ」よ！何と言っても鮮度が一番ね！
けどね！こう見えてもちゃんと一本筋は通っているの、少しはみ出しているくらいよ！



最初の写真の「ササミィ」をよく見てちょうだい、左上に白っぽい「フリル（粘膜）」が付いているのが分かるかしら？
まずはこれをいきなり脱がされるの、はみ出している筋を包丁の背で押さえながら、指で簡単にとれるわ。
あらっ？焼鳥大将？慣れてるわね、もうせっかちなんだから！



次にひっくり返されて筋の両側に軽く切れ目を入れられるの、私の邪魔なプライド（筋）を取り除く為の優しい行為ね。



いいわ！私もだんだんその気になってきたわよ！
またひっくり返されて、はみ出している筋を指で掴みながら「ササミィ」に垂直に包丁の背を当てるの、このヒヤリとした感じがまたゾクゾクするわ。
そして包丁で押し付けながら、ゆっくりと筋をひっぱり取っていくの、ここで乱暴にしたらダメよ、「ササミィ」が真っ二つに裂けちゃうからね。
そうそう、たまに包丁でこすりながら丁寧に筋だけを抜いていくのよ、さすが上・手・ね・・・



さあ！プライド（筋）も抜き捨てられた「ササミィ」は身も心もあなたのものよ好きにして！
ん？・・どうしたの？・・その包丁で何する気？！・・「ギャー！」、「グェー！」、「マモー！」、「ミモー！」・・・輪切りです。



酷い！酷過ぎるわ！「ササミィ」を騙したのね！、今度はその串でいよいよ・・・やっぱり突き刺すつもりね！「あ～れ～！」
細い方から刺して、少しプリッとなる様に丸みをもたせながら最後に太い方を刺して完成です。



「ササミィ」・・・酷い事してゴメンよ・・・けど今にオイラの気持ちが解る時が来るはずさ・・・